豊見城の王様 わんおうそ ハーリー由来物語
「皆さん、豊見城市が好きですか?」
きっかけは、商工会青年部員同士の会話からでした。
この単純な問いかけに各々が、人が好き、自然が好き、生まれ育った場所だから好き、豊見城への思いを語り合いました。我々、商工会青年部とは商売する人々が集う団体です。商売繁盛するためにはどのようにするべきかを、常に考え、学んでいます。
《店(会社)作りはファン(顧客)作り、ファン(顧客)作りは店(会社)作り》
豊見城が好きな人が増えると、きっと楽しいだろうなぁ~
豊見城が好きな人が増えると、豊見城市がもっと良くなるだろうなぁ~
その日僕達は、これから新しいことを始めていく、ワクワク感で気持ちが高ぶりました。
後日、好きになる(させる)為には、どうすればよいのか? 議論しあいました。
先ずは地域を知る事から始めよう、豊見城市には、歴史、文化、産業と自慢できる事が、とてもたくさんあります。しかし、何から手をつけたらよいのか…と、悩みました。
ちょうどその頃、青年部の通年事業『児童絵画コンクール』で募集するこども達の絵に、ハーリーの絵が、増え始めていた事に着目しました。
地域のこども達に、豊見城のハーリーを、もっと知って貰うようにしてはどうか? なにげに描いているハーリー大会の絵が、実は地域自慢出来る事なんだよ~と、気づかせるきっかけになればいいんじゃないか?このようにして絵本企画が立ち上がりました。
しかし、具体化にしていくにつれて…『素人に絵本が作れるのか?』『こども達に読ますならプロにお願いするべきでは?』『本は制作費が高いから無理なのでは?』幾多の問題が出てきましたが、難しく考えず、我々が知っている事を伝えよう―かたい『本』と考えず、日常業務で使うPR冊子やパンフを制作するつもりでやってみよう!
やはり…自分達が住む地域の歴史は、自分達の言葉で、こども達に伝えていきたいよね!
初めの構想から制作まで2年半と長い時間が経ちましたが、平成22年12月、青年部の手作りの絵本がついに完成しました。
資料収集にあたり上田小学校読み聞かせボランティアの皆様と、豊見城龍船協会の赤嶺秀義事務局長には、大変お世話になりました。制作にあたり「市民団体活動支援事業補助金」を豊見城市役所の皆様より御支援頂きました。本文監修と相談には、座安小学校読み聞かせボランティアの大城清一さん、琉球新報社の仲原崇夫さん、お二方に御協力頂きました。
皆様本当にありがとうございました。心から感謝申し上げます。
結びに、豊見城市民皆様の支えで出来上がった手作り絵本『豊見城の王様わんおうそ』願わくばこの絵本を読んだこども達が、豊見城の歴史文化に興味が沸き、育った地域に誇りを持てるような大人に成長する、そんな一冊になれれば幸いです。
青年部まちづくり有志の会 代表 大田正樹
(あとがきより)
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